2013年8月1日木曜日

国文読解:麻生副総理の憲法改正めぐる発言

麻生さんの発言、一貫して意味を取れるように超訳(笑)してみた。

ソース:朝日新聞デジタル:麻生副総理の憲法改正めぐる発言の詳細 - 政治
キャッシュ:(cache) 朝日新聞デジタル:麻生副総理の憲法改正めぐる発言の詳細 - 政治
しつこく言いますけど、そういった意味で、憲法改正は静かに、みんなでもう一度考えてください。
ぜひ、今回の憲法の話も、私どもは狂騒の中、わーっとなったときの中でやってほしくない。
憲法は、ある日気づいたら、ワイマール憲法が変わって、ナチス憲法に変わっていたんですよ。だれも気づかないで変わった。あの手口学んだらどうかね。わーわー騒がないで。本当に、みんないい憲法と、みんな納得して、あの憲法変わっているからね。ぜひ、そういった意味で、僕は民主主義を否定するつもりはまったくありませんが、しかし、私どもは重ねて言いますが、喧噪(けんそう)のなかで決めてほしくない。
読解のポイントは、なぜ最後に「民主主義を否定するつもりはまったくありませんが」とわざわざ言ってるか。なお、麻生語では、「ぜひ」と、「そういった意味で」は無意味なことに注意。以下、私の答案。
憲法改正は静かに、みんなでもう一度考えて下さい。 
我々は狂騒の中、わーっとなった時の中でやってほしくない。
そういうことをすると、ナチス憲法みたいにとんでもない憲法を作ってしまう(*1)恐れがある。民主主義ってのはそういう危なっかしいものなんだ。みんないい憲法だと納得して、あの憲法は変わっているからね。もし皆さんがそういうろくでもない憲法を作りたいんだったら、誰にも気づかれないように憲法を改悪したナチスの手口を学んだらどうかね。わーわー騒いで気づかせるより、その方が賢いよ。
もちろん今のは皮肉で、ぼくは民主主義を否定するつもりはないけれど、ともかく、我々は重ねて言うけれど、喧騒の中で決めてほしくない。
(*1) 正しくは、全権委任法を成立させたこと、らしい。

静かにやっても民主主義ではああいうことが起きる、増してや狂騒の中で作ったらどうなるんだ、ということを皮肉で伝えたかったんだろう、というのが私の解答。どうでしょうか。

表情や口調のニュアンスが失われているから、レベル高い国文読解になってしまっていて、正解は麻生さんしか知らないけれど、その場にいて意味が取れないなら少なくともジャーナリストとしては落第じゃなかろうか。てか質疑の時間に質せなかったのかな。