2015年10月28日水曜日

iPhone/Macの連絡先をAndroidに移す

iPhone5のスリープボタンがほとんど効かなくなった。調べたら iPhone 5 スリープ/スリープ解除ボタン交換プログラムの対象のようで、アップルに電話したらピックアップ&デリバリーで修理してくれるとのこと。

修理に5日程度かかるそうなので、auに代用機を借りることにした。貸してくれたのは Android の SHL25 という機種。Google Map が入っているからカーナビにも使ってる iPhone の代わりにはなる。が、電話帳データは一時的にでも入れないと一週間かなり不便する。

自分は iCloud で電話帳データを Mac と iPhone で共有している。このデータをAndroid携帯に入れたい。いろんな手があるようだが、紆余曲折の結果、こうしたよ、という話。参考にされるなら自己責任で…

結論から言うと、
  1. Mac の連絡先アプリから「すべての連絡先」をvCard形式でファイルに書き出す。(カードの欄で⌘-Aすれば全部選択できる)
  2. そのファイルの文字コードをUTF-8からShift_JISに変換する。a.vcf というファイルを作ったとする。
  3. Dropbox に一時的に入れる
  4. 入れたフォルダのリンクを共有のために生成
  5. 長いので bit.ly で短縮
  6. Android 側でブラウザを使ってそのリンク先にアクセス
  7. ファイルをローカルに直接ダウンロード
  8. 電話帳アプリで開いて読み込む(一括登録、登録先は本体、追加登録を選択)
…とした。ただ、Mac の連絡先アプリではフルネームが「名 氏」になってるようで(自分の設定のせい?)名前表示が「太郎 山田」みたいになってしまうが、一時的だから直さなかった。必要ならステップ1と2の間で vCard のデータをいじるとかで対処できる。

追記(2015年10月29日):ネット経由でなく、AndroidスマホをUSBケーブルで Mac につなぐ方法でもできた。Android File Transfer を使う(長いから以下 AFT と書く)。これは本家のアプリみたいなので大丈夫そうと思った。
  1. Mac の連絡先アプリからすべての連絡先をvCard形式でファイルに書き出す
  2. そのファイルの文字コードをUTF-8からShift_JISに変換する。そのファイルを a.vcf とする。
  3. Mac に AFT をインストールする
  4. スマホの画面ロックを解除してUSBケーブルで Mac につなぐ。AFT が自動的に動く(動かない場合は手で動かす)
  5. AFT のウィンドウの Download フォルダに  a.vcf をドラッグ&ドロップする
  6. スマホで電話帳アプリを開く
  7. メニューから「設定・管理」>「ストレージからインポート」を選ぶ。セキュリティキーを入力するとファイル一覧が表示され、その中に a.vcf がある。
  8. それをタップして、一括登録を選び、登録先を本体にしてOK、確認で「追加登録」を選ぶ
  9. AFT で a.vcf を Android のストレージから削除する
なお、ストレージに直接USB経由で書き込んだ場合には、ダウンロードアプリが表示するファイル一覧にそのファイルは現れないようだ。(追記終わり)

以下、うまくいかなかった/使わなかったやり方。
  • auショップでは「フレンズノートというアプリを使えばできる」と言われた。iPhoneアプリのフレンズノートで一度auのサーバにアップロードして、同じフレンズノート(Androidスマホに最初から入ってた)でダウンロードしろ、ということだったようだが、iOSアプリのフレンズノートをダウンロードして動かすと、サーバにアップロードするにはデータお預かりアプリなるものを使えと出てくる。このデータお預かりアプリなるものの評判がすこぶる悪い(データが消えるとか)ので使うのをやめた。
  • とにかくvCard形式のデータを Android のストレージに入れればできるようで、ファイルをPCと共有できるソフトも探した。ESファイルエクスプローラーというのが無料であったが、どうもセキュリティが怪しいようで、これも避けた。
アプリはセキュリティが問題になるから、できるだけ基本的な手段で済ますのが吉だと再認識した。

2015年3月7日土曜日

確定申告の覚え

青色申告3年目。さすがに慣れてきた。税務署で税理士さんに聞いたことメモ。

  • 会計ソフト(やよいの青色申告)で、昨年度即時償却して未償却残高がゼロになった固定資産が、今年度の「減価償却費の計算」に現れる(未償却残高ゼロとして)。これは消してしまってもいいそうだ。今年もそのまま出したが、やよいの青色申告オンラインに移行するときには消してもよさそう。
  • 普通に減価償却すると未償却残高1円まで償却するけど、即時償却だと0円になるのは、そういうものらしい。それでいいらしい。

以上、間違いもあるかも知れないので、正確なところは税理士さんや税務署に聞いて下さい。

そういや今回の確定申告で疑問があってネットで調べたら、自分の前回の覚えにヒットしてそれで問題が解決したり。まあよくあることだけど (^^;;

2015年1月14日水曜日

睡眠時無呼吸の自分的チェックと対処(AveoTSD)

ここ数年、睡眠時無呼吸に悩まされていた(と自分で気づいてなかった)けど、それを自己チェックして、ひと月くらいで症状を改善できた、という話。

睡眠時無呼吸かどうか?という紆余曲折


自分の症状としてはこんな感じ。

  • 早く目が覚めてしまう(午前3時とか)
  • 睡眠時間を十分とっても、起きた時によく寝た気がしない
  • 起きている間、ずっと徹夜明けのように頭が重い
  • 頭が動かない
  • おかげでイライラするし、やる気が出ない
  • 夕方、仕事中に強烈な睡魔が襲ってくる

おかしいと思って医者にかかり始めたのが3、4年前のこと。

まず睡眠時無呼吸を疑い、大きめの病院にかかった。簡易型睡眠モニターを使った自宅での測定のあと、検査入院で終夜睡眠ポリグラフ。結果は、多少は無呼吸があるが、CPAPするほどではない、と言われた。かかったお金は3万円くらいか。

眠りが浅いためかとメラトニンサプリを試す。たしかにふわっと眠くなるけど、もともと寝付きはよかったのでその効果には意味なく、症状の方にも改善が見られず。

次に(引っ越したので)別の病院の不眠外来的なところにかかる。問診のみでストレスが原因ではないかと診断されて、抗鬱剤と睡眠薬みたいなものを処方されたが、あまりにもいい加減な診察だったので信用しないことにした。

心療内科で相談する。鬱の症状だろうということになり、1年間抗鬱剤を投薬。朝早く起きてしまうことはなくなったが、他の症状に改善は見られず。1年で7, 8万はかかったのかな。

運動不足で眠りの質が悪いのかと、週3回10kmずつ走ってみるが、毎日ヘトヘトになるだけ。意図せず四十肩が治るというご利益はあったが、命削ってたかも…

頭が動かない原因はセロトニン不足だろうかと、トリプトファンサプリなどを試すが変化なし。

男性更年期障害を疑って血液検査(数千円)をしても、問題なし。

で、やっぱり睡眠時無呼吸じゃないの?と疑って、自己チェックをした。

ICレコーダーを使った自己チェック


語学学習用に持っていたVoice-TrekというICレコーダーで、寝息を録音した。メモリ容量も、電池の持ちも、一晩くらいは余裕。私のは昔に買ったから1GBでも高かったけど、今は3000円も出せば2GBのとか買えるみたい。




早聴き機能(さすが会議用・語学向けならでは、ですな)の倍速再生なら3時間くらいで聴けるから午後の仕事中にでもイヤホンで流しとけば確認できるし、音声編集ソフト(*1)で波形表示すればこの通り↓


これ↑は症状がひどいときの波形。一部拡大すると:


線を引いたのは、完全に無呼吸あるいはほとんど息ができてない部分。2分近くまともに息をしてないところもある。後半は、息ができず、いびきと呼ぶには恐ろしい音が出ているところ。波形を見てるだけで苦しくなる…ここの基準で、中等症から重症くらいか。

(*1) Audacity というフリーソフトを使った。

ということで、自己診断で睡眠時無呼吸と判定した。検査入院で症状が出なかったのは、センサーが体にたくさんついてるとか、緊張したとかで、いつもと同じ睡眠にならなかったせいだろうと思ってる。

ICレコーダーで一晩録音して翌日でもう自己診断ができたって、医者とかサプリに費やした時間とお金がバカバカしかったな…

マウスピースAveoTSDを使ってみる


症状改善に横向き寝が効くのはすぐに気づいたが、寝返りうって仰向けになると症状が出てしまう。ネットでいろいろ調べていたら見つけたのがこのマウスピース。パッケージ内左の無色透明なのが本体。右の青いのはケースです。

AveoTSD。いびき防止&気管拡張医療器具、だそうだ。

いびき防止用具として以前は日本でも通販で買えたみたいだけど、今は買えるところが見つからない。日本の代理店が「当商品は病院・歯科医院でお求めください」と言ってるので、医療用具として規制がかかった感じ。

そこでeBayから買った→ eBay: AveoTSDRemedy Hut という店を使ってみた。所在地がアメリカだし、評価がよくて信用できそうだったから。本体が(現時点で)100ドル弱、送料が15ドルくらい。注文から約1週間で届いた。マウスピースに1万円は高いような気もするけど、医療用グレードのシリコンを使っていて、効果が臨床的に認められてて(http://www.aveotsd.com/clinical-trials.php)、各国で医療用具として承認されているそうだから、まあそのくらいしてもいいのかな。ずっと口に入れておくから材料が怪しいと恐いし。

原理とか使い方については本家に情報があるので、興味あれば見て下さい。

さて、これをつけた初日、仰向けで寝た波形がこれ↓


通して聴いても無呼吸のところが全くない。2時間台を拡大すると、


これは規則的な寝息。最後の大きな振幅は、深呼吸と寝返り。4時間半以降の大きな振幅も寝返りの音。

ということで、私には驚くほどの効果があった。まあ人によって違うだろうとは思う。マウスピースの謳い文句には、軽度〜中程度の睡眠時無呼吸(舌根が喉に落ちて閉塞するタイプの症状)に効果あるようなことが書いてある。重度だとCPAPのお世話になる必要があるのかな。けっこう苦しいらしいけど…

症状の改善


すぐに感じたのは、夕方の眠気がなくなったこと。以前は、また今日も睡魔が来た!って戦っていたのが、仕事して気づかないうちに夕飯の時間になってる。

頭の重さは取れないかぁ…と思っていたら、これはひと月くらいかけて徐々になくなってきた。今、AveoTSDを使い始めてふた月くらい。頭が動かない自分にイラつくようなことは全くなくなった。最初に挙げた症状は、もうほとんどないと言っていい。あとは、十分眠った後の「あー、よく寝た!」というスッキリ感が戻れば完璧、ってとこか。

根治に向けて


マウスピースはあくまで対症療法。自分が調べた限り、確立された根治法は今のところなさそう。歯ブラシを使った舌の運動をするといいという論文が出たり、舌を突き出したりする運動がいいとかいう話はある。

Tongue Exercises For Sleep Apnea

自分、仕事しながら、気づいた時に舌を前に突き出したりしてる。効果はまだ不明。

でも、睡眠時無呼吸が健康に害を及ぼすなら、本来的にそういう構造を持った個体は進化の過程で淘汰されているはずだから、いま多くの人が睡眠時無呼吸に悩んでいるなら、きっといわゆる現代病じゃないかな。肥満とか、舌の運動不足とか。だから、運動が効くという話には説得力を感じる。もしかして「舌根の肥満」かも?

まとめ


  • 自分で鬱だと思ってても睡眠時無呼吸の可能性がある
  • ICレコーダーを使った睡眠時無呼吸の簡単なチェック方法
  • AveoTSDはとても効いた。CPAPの前に(あるいは、代わりに)試す価値はあるかも

AveoTSDの使用感については、気が向いたらレビューを書くかも知れません。