2012年9月24日月曜日

Ergohuman PRO 使用感

Ergohuman PRO を買っておよそ1か月。ここらで使用感を書いておこうと思う。

http://www.ergohuman.jp/products1.html
http://officechairs.jp/brand/ofix_eh/ergohuman_pro/

結論から言って、費用対効果は十分によいと感じている。細かいところで不満はあるけど、いくつか試しに坐った椅子の中で、この値段(7万円台)でこれならば全く文句はない。素材はエラストメトリックを選んだ。

いいところ。ランバーサポートが効いている。昔、軽い椎間板ヘルニアをやったことがある。このサポートは楽に感じる。

ヘッドレストが意外に使える。基本、作業中は使わないかなと思ったけど、たまに使いながら仕事をすると楽な時がある。

肘掛けの左右移動。私は細い方なので、一番狭い位置に動かして使っている。これがなかったら肘掛けは有効じゃなかったかも。

素材のエラストメトリックもなかなかいい。まだ暑い時期から使っているが、蒸れない感じはした。

あと、重さがあるので安定感がある。椅子には重さが必要のようだ。ただ、階段で2階に上げるとなったらひとりでは難しそう。そのくらい重い。仕様書によれば28kg。

不満なところ。肘掛けがもう一段下がってほしかった。私は上腕が長いので、この調整範囲だと一番下げてぎりぎり合うかどうかってところ。

座の高さももう少し下がってほしい。私は日本人的には標準くらいの身長のはずだけど、一番下げてリクライニングなしでようやく裸足で床に足がつく。リクライニングが後傾位置(私がノートPCで作業をするポジション)だとかかとがつかない。そのため、足置き台を自作した。


足置き台の手前はもっと薄くできればよかったな。

あと、リクライニングのロック位置が粗くて4箇所しかない。下の写真の位置。





私が止めたいのは、1番目と2番目の間なのだが、そこではロックできない。仕方なく2番目の位置で使っている。

それから、肘掛けの前後移動、左右移動が摩擦だけで止まっているようで、たまにちょっと力をかけたときに動いてしまう。経年変化で摩擦が減った時にどうなるかやや不安。

…とまあ、不満をたくさん挙げたけど、総合的にはよい買い物をしたと思ってる。

以下、今回の椅子選びについて。

足置き台を使わないとしたら、椅子の高さが下腿(すね)の長さで決まり、その着座の高さと上腕の長さから机の高さが決まる。これは動かしがたいということを身をもって経験した。いま座面高はおよそ45cm、机の高さは66cm。事務机の標準高は70〜72cmだそうだが、私には高すぎる。

日本オフィス家具協会:JOIFAは、事務机の高さ720mmを推奨いたします。

今回はたまたま引越し後で、椅子も机もなかったので、椅子を先に選んだ。このやり方は正解だったと思う。まあ、椅子がなんであれ座面高から机の高さは決まるんだけど。そうでなきゃ足台を導入するしかない。

試し座りはWORKAHOLICに行った。椅子がどっさりあるというわけではなかったので、世界でもっとも自分に合う椅子を探すなら少ないけど、坐った時にこの椅子がよかったし値段も私の感覚では妥当と思ったのでここで決めた。そこにあるいろんな高さの机と合わせて坐ってみて、机の高さにもあたりをつけた。巻尺を持って行って。

椅子は靴と同じで、年中体に触れて使うものだから、1万円強の机と7万円台の椅子になったことも妥当かなと思っている。

2012年9月20日木曜日

ネトウヨって誰なのか

夜中に、きっととっても当たり前ですでにたくさんの人が言ってそうなことに気づいた(気がする)ので、いい加減に書いてみる。

尖閣購入で都が寄附を集めたらネトウヨが大量に寄附して、みたいな話がついったーであった。石原さんの出現も、ネトウヨの寄附も、因果関係を見ないと、誰を非難してもしょうがないなぁとか思ったんだけど。

それよりもネトウヨって人じゃなくて行動様式だよなぁと思って、仕事終わったあとの眠い頭でぼーっと考えてた。

ネトウヨって、中韓を嫌って、排外主義で、差別主義で、国家神道を崇めてて、改憲論者で軍備を進めたがってて、2ちゃんねるを使ってて、ついったーアイコンに日の丸つけてて、で今回だと(お金に余裕があれば)都に寄附して、尖閣に自衛隊を駐留させるべきだと主張する、みたいな感じだと思う。

ネトウヨじゃない人は、中国韓国とも仲良くやり、多文化共生をよしとし、差別は人権侵害だから悪くて、特定の宗教を強く信じることなく、護憲論者で平和主義で、2ちゃんねるなんか使ってなくて、ついったーアイコンに日の丸なんてもちろんついてなくて、今回の石原さんの尖閣購入への動きは望ましくないと思ってて、尖閣に自衛隊なんてとんでもないと思ってる。

でさあ、尖閣購入に寄附したら、ネトウヨ呼ばわりされてしまうんだよ。たとえ自分が改憲論者でなくても、ついったーアイコンに日の丸がついてなくても。あるいは、他のすべてがネトウヨ的じゃなくても、ついったーアイコンに日の丸がついているだけでネトウヨと言われるんだ。

つまり、ネトウヨとは、「ネトウヨじゃない人」と行動や考えが少しでも違う人のことなんだよな。そして「ネトウヨじゃない人」の行動様式は、教育とマスコミが良しとする人間像そのもの。

多分、人をネトウヨ呼ばわりする人は、ある人間が総体としてネトウヨ属性を持っていると考えてるんだろうけど、ためしに「この人がネトウヨだ」という人を連れてきて、ネトウヨ的要素のすべてをチェックしてみたら面白いんじゃないかな。

ネットができて、それが価値観の多様性に貢献し(というか情報統制から離れることを可能にした、と私なんかは思うんだけど)、さらにひとりの人間が見えにくくなった。ネットの出現によって必然的に「ネトウヨが現れた」ってことなのかも。

でもさあ、それで多文化共生とか、可能なのかね。日本人の「ネトウヨ」の方がよっぽど行動様式が自分に近いと思うんだけど。