「古筆」ってのは歌とかの写本で平安時代とか鎌倉時代とかに書かれたもので、その断簡を集めた見本帖を「手鑑」と言うそうな。古筆の平仮名はとてもきれいで、私は掛軸などになっているものも好んで見ています。今回はそれが多く観られる(しかも国宝)ということで行ってきました。
出光は陶磁器とか屏風絵とかの展示のときは混むけど、古筆なら日曜でも混まないだろうと思ったら、案の定すいてた。しかし計算外だったのは、文字をゆっくり鑑賞していると時間がかかること。人もあまり進まないし (^^;; 2時間と思ったけど、3時間あった方がよかったな…まあでも私は進むのが遅い方で(単眼鏡で覗き込んだりしてるしw)、他の人は2時間で十分くらいのペースでした。
しかし今回、国宝のふたつ以外も見ごたえたっぷりだった。重要文化財も重要美術品も多く、展示品の中で「これがよかった」と言えないくらい良いものばかり。おかげで珍しく図録を買ってしまった。立体物と違って紙だしね。
惜しむらくは、自分は草書が少ししか読めないこと。お年寄りでもほとんど読めなそうにしてました(私のほうが読めてるくらい)。高校の国語とかでちゃんと教えてくれてればなぁ…。今は一応机にこの字典↓を置いて、気にして覚えるようにはしてるんだけど。
あとこれ見ながら、行書はできるだけ普段から書くようにしてる。
それからもちろん歌をもっと知ってるとさらに楽しめそう。これも道は長い (^^;;
買って帰ってから気づいたんですが、図録には釈文があってラッキーでした。時間ができたらゆっくり読もうっと。