2017年9月11日月曜日

事業者が負担する付加価値税と「消費者が負担する」消費税は同じ

元の世界

事業者Aは、仕入0円、人件費80円でサービスを100円で提供している。利益は20円。

事業者Bは、仕入40円、人件費40円で商品を作り、100円で売っている。利益は20円。

付加価値税のある世界

以下のような(仮称)「事業付加価値税」を導入する。

事業者は、商品やサービスを販売したとき、売値から仕入値を引いた額(付加価値額)に20%を掛けた金額を納税すべし。この税を負担するのは事業者と見ていいよね。

事業者Aは、税の導入前と同じ20円の利益を確保したい。いくらでサービスを提供すればいいか。簡単な方程式を解いて、125円と分かる。付加価値額125円に対して20%の25円を納税すれば手元に100円が残る。人件費80円を引いて、利益が20円。

事業者Bも、税の導入前と同じ20円の利益を確保したい。税の導入で仕入が40円から50円に上がる(納入業者が同じく利益を確保しようとし、20%の値上げが起きた)。このとき商品をいくらで売ればいいか。

ここでも方程式を解いて、125円と分かる。確認すると、付加価値額=125円-50円(仕入)=75円、その20%である15円を納税するから手元に60円残る。40円を人件費に充てれば、残りの20円が利益。

消費税のある世界

事業付加価値税を撤廃し、税率25%の消費税を導入する。

事業者Aはまた20円の利益を確保したい。仕入0円+人件費80円+利益20円に消費税25円を上乗せして、125円で売る。そして25円を納税する。

事業者Bも20円の利益を確保したい。仕入が元々40円だが、消費税が10円乗るので仕入は50円。人件費40円を乗せ、仕入の消費税額控除10円を勘案して方程式を解けば、売値は125円。確認すると、125円(売値)-50円(仕入)-40円(人件費)-(25円(消費税)-10円(控除))=20円の利益。

比べてみよう

事業付加価値税と消費税の場合で

  • 仕入値
  • 人件費
  • 利益
  • 納税義務者
  • 事業者の納税額
  • 商品やサービスの販売価格

を比べてみると、まったく同じ。

事業付加価値税は明らかに事業者が税を負担していると見えるが、消費税の場合は「消費者が負担している」と言われている。不思議だね。

2016年5月17日火曜日

Gillette Sensor Excelの本体を買い直した

ジレットのセンサーエクセルというT字カミソリを長年使っていたんだけど、ちょっと泊まりに出た先で浴場に置き忘れて失くしてしまった。

まだ替刃が5つほど残ってるんだが、これを機に新しいモデルに買い換えようかと思ってホームセンターで見たら、本体はともかく替刃が高い……ひとつ300円とか。ではもう一度センサーエクセルと思いきや、替刃は売ってるけど本体は売ってない。

じゃあネットということで、アマゾンやいろいろ見て回ったところ、生産中止のようでやっぱり見つからない。が、どうもインド向けのGillette Vector 3という製品でSensor Excelの替刃を使えそうな話がある。

そこでeBayjupiterhobbyという出品者からGillette Vector 3を買った。値段は5.32米ドルで600円弱。インドから来るのに送料無料。これで残ってる替刃が使えれば安いものだ。

注文して10日ほどで商品が着いた。


送料は90インドルピー、150円くらいか。開けてみると…


なんかお菓子の箱を潰したものに入っている(^^;; さらに開くと


ちゃんとカミソリだった(^o^)


大きさの都合か上の方が切られているけど、パッケージを開けてみた感じではちゃんと未開封新品。


失くしてしまった元の柄は金属製だったが、これはプラスチック。むしろこっちの方が扱いやすそうでいい。Sensor Excel と刃を比べてみると、


Vector 3は3枚刃なのね。Sensor Excelは2枚刃。そのぶんVector 3の刃のほうが大きい。こっち↓の方がわかるかな?


さてさて、ちゃんとはまるか…


はまりました。バッチリ。これで替刃を無駄にしなくて済んだ。さっそく使ってみると、前よりだいぶ柄が軽いけど、刃は滑らかに動くし、いい感じ(^v^)

Sensor Excelの替刃は日本でもまだ普通の値段で買えるし(アマゾンではジレット センサーエクセル 替刃10個入で単価125円くらい)、もしVector 3の刃のほうが使い心地よければまたインドから買えばいいな。12個入りで単価65円くらい、さらに送料無料とか、実はそっちの方が安い (^^;;

2015年10月28日水曜日

iPhone/Macの連絡先をAndroidに移す

iPhone5のスリープボタンがほとんど効かなくなった。調べたら iPhone 5 スリープ/スリープ解除ボタン交換プログラムの対象のようで、アップルに電話したらピックアップ&デリバリーで修理してくれるとのこと。

修理に5日程度かかるそうなので、auに代用機を借りることにした。貸してくれたのは Android の SHL25 という機種。Google Map が入っているからカーナビにも使ってる iPhone の代わりにはなる。が、電話帳データは一時的にでも入れないと一週間かなり不便する。

自分は iCloud で電話帳データを Mac と iPhone で共有している。このデータをAndroid携帯に入れたい。いろんな手があるようだが、紆余曲折の結果、こうしたよ、という話。参考にされるなら自己責任で…

結論から言うと、
  1. Mac の連絡先アプリから「すべての連絡先」をvCard形式でファイルに書き出す。(カードの欄で⌘-Aすれば全部選択できる)
  2. そのファイルの文字コードをUTF-8からShift_JISに変換する。a.vcf というファイルを作ったとする。
  3. Dropbox に一時的に入れる
  4. 入れたフォルダのリンクを共有のために生成
  5. 長いので bit.ly で短縮
  6. Android 側でブラウザを使ってそのリンク先にアクセス
  7. ファイルをローカルに直接ダウンロード
  8. 電話帳アプリで開いて読み込む(一括登録、登録先は本体、追加登録を選択)
…とした。ただ、Mac の連絡先アプリではフルネームが「名 氏」になってるようで(自分の設定のせい?)名前表示が「太郎 山田」みたいになってしまうが、一時的だから直さなかった。必要ならステップ1と2の間で vCard のデータをいじるとかで対処できる。

追記(2015年10月29日):ネット経由でなく、AndroidスマホをUSBケーブルで Mac につなぐ方法でもできた。Android File Transfer を使う(長いから以下 AFT と書く)。これは本家のアプリみたいなので大丈夫そうと思った。
  1. Mac の連絡先アプリからすべての連絡先をvCard形式でファイルに書き出す
  2. そのファイルの文字コードをUTF-8からShift_JISに変換する。そのファイルを a.vcf とする。
  3. Mac に AFT をインストールする
  4. スマホの画面ロックを解除してUSBケーブルで Mac につなぐ。AFT が自動的に動く(動かない場合は手で動かす)
  5. AFT のウィンドウの Download フォルダに  a.vcf をドラッグ&ドロップする
  6. スマホで電話帳アプリを開く
  7. メニューから「設定・管理」>「ストレージからインポート」を選ぶ。セキュリティキーを入力するとファイル一覧が表示され、その中に a.vcf がある。
  8. それをタップして、一括登録を選び、登録先を本体にしてOK、確認で「追加登録」を選ぶ
  9. AFT で a.vcf を Android のストレージから削除する
なお、ストレージに直接USB経由で書き込んだ場合には、ダウンロードアプリが表示するファイル一覧にそのファイルは現れないようだ。(追記終わり)

以下、うまくいかなかった/使わなかったやり方。
  • auショップでは「フレンズノートというアプリを使えばできる」と言われた。iPhoneアプリのフレンズノートで一度auのサーバにアップロードして、同じフレンズノート(Androidスマホに最初から入ってた)でダウンロードしろ、ということだったようだが、iOSアプリのフレンズノートをダウンロードして動かすと、サーバにアップロードするにはデータお預かりアプリなるものを使えと出てくる。このデータお預かりアプリなるものの評判がすこぶる悪い(データが消えるとか)ので使うのをやめた。
  • とにかくvCard形式のデータを Android のストレージに入れればできるようで、ファイルをPCと共有できるソフトも探した。ESファイルエクスプローラーというのが無料であったが、どうもセキュリティが怪しいようで、これも避けた。
アプリはセキュリティが問題になるから、できるだけ基本的な手段で済ますのが吉だと再認識した。

2015年3月7日土曜日

確定申告の覚え

青色申告3年目。さすがに慣れてきた。税務署で税理士さんに聞いたことメモ。

  • 会計ソフト(やよいの青色申告)で、昨年度即時償却して未償却残高がゼロになった固定資産が、今年度の「減価償却費の計算」に現れる(未償却残高ゼロとして)。これは消してしまってもいいそうだ。今年もそのまま出したが、やよいの青色申告オンラインに移行するときには消してもよさそう。
  • 普通に減価償却すると未償却残高1円まで償却するけど、即時償却だと0円になるのは、そういうものらしい。それでいいらしい。

以上、間違いもあるかも知れないので、正確なところは税理士さんや税務署に聞いて下さい。

そういや今回の確定申告で疑問があってネットで調べたら、自分の前回の覚えにヒットしてそれで問題が解決したり。まあよくあることだけど (^^;;

2015年1月14日水曜日

睡眠時無呼吸の自分的チェックと対処(AveoTSD)

ここ数年、睡眠時無呼吸に悩まされていた(と自分で気づいてなかった)けど、それを自己チェックして、ひと月くらいで症状を改善できた、という話。

睡眠時無呼吸かどうか?という紆余曲折


自分の症状としてはこんな感じ。

  • 早く目が覚めてしまう(午前3時とか)
  • 睡眠時間を十分とっても、起きた時によく寝た気がしない
  • 起きている間、ずっと徹夜明けのように頭が重い
  • 頭が動かない
  • おかげでイライラするし、やる気が出ない
  • 夕方、仕事中に強烈な睡魔が襲ってくる

おかしいと思って医者にかかり始めたのが3、4年前のこと。

まず睡眠時無呼吸を疑い、大きめの病院にかかった。簡易型睡眠モニターを使った自宅での測定のあと、検査入院で終夜睡眠ポリグラフ。結果は、多少は無呼吸があるが、CPAPするほどではない、と言われた。かかったお金は3万円くらいか。

眠りが浅いためかとメラトニンサプリを試す。たしかにふわっと眠くなるけど、もともと寝付きはよかったのでその効果には意味なく、症状の方にも改善が見られず。

次に(引っ越したので)別の病院の不眠外来的なところにかかる。問診のみでストレスが原因ではないかと診断されて、抗鬱剤と睡眠薬みたいなものを処方されたが、あまりにもいい加減な診察だったので信用しないことにした。

心療内科で相談する。鬱の症状だろうということになり、1年間抗鬱剤を投薬。朝早く起きてしまうことはなくなったが、他の症状に改善は見られず。1年で7, 8万はかかったのかな。

運動不足で眠りの質が悪いのかと、週3回10kmずつ走ってみるが、毎日ヘトヘトになるだけ。意図せず四十肩が治るというご利益はあったが、命削ってたかも…

頭が動かない原因はセロトニン不足だろうかと、トリプトファンサプリなどを試すが変化なし。

男性更年期障害を疑って血液検査(数千円)をしても、問題なし。

で、やっぱり睡眠時無呼吸じゃないの?と疑って、自己チェックをした。

ICレコーダーを使った自己チェック


語学学習用に持っていたVoice-TrekというICレコーダーで、寝息を録音した。メモリ容量も、電池の持ちも、一晩くらいは余裕。私のは昔に買ったから1GBでも高かったけど、今は3000円も出せば2GBのとか買えるみたい。




早聴き機能(さすが会議用・語学向けならでは、ですな)の倍速再生なら3時間くらいで聴けるから午後の仕事中にでもイヤホンで流しとけば確認できるし、音声編集ソフト(*1)で波形表示すればこの通り↓


これ↑は症状がひどいときの波形。一部拡大すると:


線を引いたのは、完全に無呼吸あるいはほとんど息ができてない部分。2分近くまともに息をしてないところもある。後半は、息ができず、いびきと呼ぶには恐ろしい音が出ているところ。波形を見てるだけで苦しくなる…ここの基準で、中等症から重症くらいか。

(*1) Audacity というフリーソフトを使った。

ということで、自己診断で睡眠時無呼吸と判定した。検査入院で症状が出なかったのは、センサーが体にたくさんついてるとか、緊張したとかで、いつもと同じ睡眠にならなかったせいだろうと思ってる。

ICレコーダーで一晩録音して翌日でもう自己診断ができたって、医者とかサプリに費やした時間とお金がバカバカしかったな…

マウスピースAveoTSDを使ってみる


症状改善に横向き寝が効くのはすぐに気づいたが、寝返りうって仰向けになると症状が出てしまう。ネットでいろいろ調べていたら見つけたのがこのマウスピース。パッケージ内左の無色透明なのが本体。右の青いのはケースです。

AveoTSD。いびき防止&気管拡張医療器具、だそうだ。

いびき防止用具として以前は日本でも通販で買えたみたいだけど、今は買えるところが見つからない。日本の代理店が「当商品は病院・歯科医院でお求めください」と言ってるので、医療用具として規制がかかった感じ。

そこでeBayから買った→ eBay: AveoTSDRemedy Hut という店を使ってみた。所在地がアメリカだし、評価がよくて信用できそうだったから。本体が(現時点で)100ドル弱、送料が15ドルくらい。注文から約1週間で届いた。マウスピースに1万円は高いような気もするけど、医療用グレードのシリコンを使っていて、効果が臨床的に認められてて(http://www.aveotsd.com/clinical-trials.php)、各国で医療用具として承認されているそうだから、まあそのくらいしてもいいのかな。ずっと口に入れておくから材料が怪しいと恐いし。

原理とか使い方については本家に情報があるので、興味あれば見て下さい。

さて、これをつけた初日、仰向けで寝た波形がこれ↓


通して聴いても無呼吸のところが全くない。2時間台を拡大すると、


これは規則的な寝息。最後の大きな振幅は、深呼吸と寝返り。4時間半以降の大きな振幅も寝返りの音。

ということで、私には驚くほどの効果があった。まあ人によって違うだろうとは思う。マウスピースの謳い文句には、軽度〜中程度の睡眠時無呼吸(舌根が喉に落ちて閉塞するタイプの症状)に効果あるようなことが書いてある。重度だとCPAPのお世話になる必要があるのかな。けっこう苦しいらしいけど…

症状の改善


すぐに感じたのは、夕方の眠気がなくなったこと。以前は、また今日も睡魔が来た!って戦っていたのが、仕事して気づかないうちに夕飯の時間になってる。

頭の重さは取れないかぁ…と思っていたら、これはひと月くらいかけて徐々になくなってきた。今、AveoTSDを使い始めてふた月くらい。頭が動かない自分にイラつくようなことは全くなくなった。最初に挙げた症状は、もうほとんどないと言っていい。あとは、十分眠った後の「あー、よく寝た!」というスッキリ感が戻れば完璧、ってとこか。

根治に向けて


マウスピースはあくまで対症療法。自分が調べた限り、確立された根治法は今のところなさそう。歯ブラシを使った舌の運動をするといいという論文が出たり、舌を突き出したりする運動がいいとかいう話はある。

Tongue Exercises For Sleep Apnea

自分、仕事しながら、気づいた時に舌を前に突き出したりしてる。効果はまだ不明。

でも、睡眠時無呼吸が健康に害を及ぼすなら、本来的にそういう構造を持った個体は進化の過程で淘汰されているはずだから、いま多くの人が睡眠時無呼吸に悩んでいるなら、きっといわゆる現代病じゃないかな。肥満とか、舌の運動不足とか。だから、運動が効くという話には説得力を感じる。もしかして「舌根の肥満」かも?

まとめ


  • 自分で鬱だと思ってても睡眠時無呼吸の可能性がある
  • ICレコーダーを使った睡眠時無呼吸の簡単なチェック方法
  • AveoTSDはとても効いた。CPAPの前に(あるいは、代わりに)試す価値はあるかも

AveoTSDの使用感については、気が向いたらレビューを書くかも知れません。

2014年8月9日土曜日

正確な報道をする責任は新聞社にあるか

今回の慰安婦問題・吉田清治証言の記事取り消しの件で朝日新聞を批判する声は多いけど、どうも実効性に欠ける話ばかりだなぁ…と思っている。

「朝日は誤報を反省しろ!謝罪しろ!」…反省なんて強制できないし、そもそも反省するくらいなら何十年も放置しない。謝罪されたって何もうれしくないし。

「社内で担当者を処分しろ!」…ハイそうですかと処分しないでしょう。

「日本が受けた損害を賠償させろ!」…朝日は自分たちの政治的スタンスを正しいと思っていて、日本に損害を与えたなんて思ってないんだから無理だよね。

「社会的制裁を与えろ!」…いやいや、むしろマスコミ(=社会的制裁の道具)である朝日の方が、朝日批判側に社会的制裁を加える方がずっと簡単。

「国会に社長を招致しろ!」…招致して、誤報を謝罪させることができても、それでどうなる。まさか新聞社を潰させるわけにもいかないし。

「朝日解体!」…意味わかんない。叫んで気持ちよくなってるだけ?

やるならもっと実効性のある批判をしたらいいのに、と思う。

たとえば、読者が朝日新聞に損害賠償を請求するとか。現在の読者でも、以前購読していた人でも。

結果として日本に損害を与えた(かも知れない)朝日の第一の罪は、誤報を誤報だと気づいてから今までの長い間、訂正しなかったことでしょう。その損害を直接的に受けたのは読者。新聞という報道機関に金を払っていたのに、嘘をずっと知らされていたわけだから。立場が右か左かとか、そういうの関係ない。

このへん↓によれば、

日刊時事ニュース:朝日新聞が従軍慰安婦問題「済州島で連行」吉田証言虚偽と判断

朝日は吉田証言を1982年9月2日に報じた後、1997年3月31日までの取材で、吉田証言に裏付けがないことに気づいている。だから短く見積もっても1997年3月から2014年8月までの約17年間、朝日は記事を取り消せたのに取り消さなかった。

この期間、朝夕刊セットを購読していた読者が払った購読料は、ここのデータ↓

戦後昭和史:新聞購読料と新聞広告費

から大雑把に計算すると約80万円。この範囲で損害賠償を請求する権利があるのでは。加えて慰謝料。合わせてどうだろう、おとなしく1万円くらいとか。

さて、朝日の発行部数は約760万部らしい。もし1%=約8万人の読者が集団訴訟を起こせば、請求額は80億円。ここ↓によると、

THE PAGE:新聞は生き残れるのか? 新聞社経営の実態は?

朝日の経常利益が170億円くらいだそうだから、その約半分が吹っ飛ぶ額だ。これはどんな「社会的制裁」や「謝罪」よりも実効性があるんでは。

問題は、損害賠償請求権があるかどうか。私は法律の専門家じゃないけど、その権利はあると思う。以下、それについて。

新聞を規制する法律は日本にはなさそうだけど、公職選挙法の中に、
第百四十八条  この法律に定めるところの選挙運動の制限に関する規定(第百三十八条の三の規定を除く。)は、新聞紙(これに類する通信類を含む。以下同じ。)又は雑誌が、選挙に関し、報道及び評論を掲載するの自由を妨げるものではない。但し、虚偽の事項を記載し又は事実を歪曲して記載する等表現の自由を濫用して選挙の公正を害してはならない。
嘘を報じるのは表現の自由の濫用だと書いてある。また、新聞の契約書には、正しい報道をしますとか、誤っていたら直しますとは書いてないようだけど(参考:新聞の定期購読を考える会:契約カードとは)、新聞が原則として正しいことを報道するのは社会通念で(だから朝日だって記事を取り消したんだろう)、契約に明記されていなくても、両者は合意して契約したと考えられる。

すると、約17年間に及ぶ取り消しの遅れ(不作為)は、民法の契約違反(債務不履行)の条文
第四百十五条  債務者がその債務の本旨に従った履行をしないときは、債権者は、これによって生じた損害の賠償を請求することができる。債務者の責めに帰すべき事由によって履行をすることができなくなったときも、同様とする。
に相当しそうに思える。

また、不法行為に関する条文を見ると、
第七百九条  故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う。
となっている。民主主義国家では国民が正しい情報を知ることが重要で、そのために読者は金を払って新聞を購読している。公器であるはずの新聞から正しい情報を得られることは、「法律上保護される利益」と考えられる。そうでなければ再販価格維持とか、公職選挙法での特別扱いとか、いろいろな特権を与えられる理由がない。

…とまあ、素人がいろいろ考えてみたけど、要は「正確な報道をする責任は新聞社にあるかどうか」をこの機会に裁判所に判断してもらうといいと思うのだ。新聞社を法律で縛るのは言論の自由からまずくなる。そうじゃなくて、この個別の、しかも大きなケースで、金を払っている読者には正しい情報を得る権利があるかないか、それを明らかにしてほしい。そしてもしもあるなら、朝日新聞は多額の賠償金を払って、否応なく反省せざるを得なくなるでしょう。

(もしそんな権利がないなら…誰が月に4千円も払って新聞紙を買うんだろう?)

こういうルートの方が、朝日の内部改革を求めたり、謝罪を求めるよりも、ずっと実効性があると思うんだけど、どうかな。

難しいのは、朝日の読者に集団訴訟を呼びかけるのに最も適したメディアが朝日新聞だってことだ。載せるとは思えない(苦笑)。でもまあ、NHK一万人集団訴訟なんてのができるくらいだから、無理だと決まってるものでもないよねきっと。

2014年6月24日火曜日

KOSS Porta Pro コスパ高い

夏も近づいたし、軽くて蒸れないヘッドフォンを仕事用に欲しいと思って買った KOSS の Porta Pro。ロングセラーの人気商品だけあって、これがなかなか良かったので、開梱と少し使っての印象を。


「中身入ってんの?」ってくらい箱が軽かった (^^;; 商品の箱はこんな。


中身。KOSS はアメリカの会社らしいけど、日本での扱いは TEAC なのね。


出してみた。可動部が多いからおもちゃっぽい印象。しかし軽い!


横から見るとこんな。


ヘッドバンドの端に耳当てが直接ついてなくて、「Б」みたいになってるのが特徴的。この上の横棒の部分が、折り畳むときの蝶つがいと、耳の上こめかみの後ろあたりを押さえるパッドになってる。

耳当てはこんな感じ。内側が自由に動いて耳にフィットするようになっている。


プラグはミニプラグ。標準プラグのアダプタとかはついてない。


プラグとコードの角度が面白い。真っ直ぐでも直角でもなく…110度くらい? コードについてるシールは、どうも EU あたりで電子機器は家庭ゴミとして捨てられないらしく、その表示みたい。説明書がついてた。


まあ邪魔なのでとっとと外す。

さて、使ってみる。ヘッドバンドが一番短い状態から、


伸ばすとこんな。


もっと伸びるけど、手を離すと戻るようになってるので写真はこれくらいで。

自分の髪が短いせいかもしれないが、ヘッドバンドを滑る黒い部品のあたりに髪を挟むことがある。これを避けるために、装着時には
  1. バンドを一杯に伸ばす(黒い部品同士が当たるまで)
  2. 耳当てを耳に合わせてバンドを頭にかける
  3. 頭に合わせてバンドを縮める
という具合にした。そして、バンドの長さを変えないように外す。これなら大丈夫ぽい。

音の印象。思ったよりも低音が出て驚いた。高音は、バイオリンとか聴くと、キラキラになる手前で抑えてある感じ。ドンシャリの中抜け感はない。この小ささ軽さと値段にしてはいい音 (^v^)

ただしオープンエアーなので、音は外側にかなり漏れる、というか、普通に鳴ってる (^^;;。まあそういう原理だから仕方ない。自分は部屋で仕事で使うから、音漏れは関係ないし、人の声とか呼び鈴とか聞こえた方がいいのでむしろ好都合。(てか、そのためにオープンエアーに絞って探した。)

あと、Retina MacBook Pro につないで音楽とか聴くと、手持ちの他のいくつかのヘッドフォン(下に出てくる HD414 と QC2)と比べて、この Porta Pro は音が大きい。だからボリュームを下げて聴ける。これはすごく助かる。ボリューム上げると AU Lab のイコライザで音が歪んでしまう。他のヘッドフォンではそれをギリギリにしても、満足できる音量で聴けなかった。このヘッドフォンでは余裕。「感度がいい」って言うのかな? まあ出力側との相性もあるから一概に言えないだろうけど、自分にとってはこれは予想外のボーナスだった。

で、さっきの横からの写真で、


スイッチのようなものがある。これを使うと、耳当ての角度を変えて耳への圧力を変えられる。強い〜軽いの3段階。

強い (FIRM)

中くらい

軽い (LIGHT)

写真で見ると微妙な変化だけど、実際にかけてみるとだいぶ違う。耳への圧力が減った分は、こめかみの後ろに当たる上部パッドに分散される。なかなか優秀。自分には今んとこ中くらいがちょうどいい。

調整の仕方は取説にない(てか取説がない (^^;; )ので編み出した。
  1. 両方の耳当てを手で内側に軽く曲げると、スイッチが FIRM の位置になる。
  2. その状態で頭に掛ける。ヘッドバンドを調整する。
  3. 耳への圧力が強いと感じたら、手探りで両方のスイッチを後ろにずらすと、中くらいの位置になる。もっと弱めるにはもうひとつずらして LIGHT の位置にする。
  4. 逆に、耳への圧力が弱いと感じたら、耳当てを少し内側に倒す(人差し指と中指を上部パッドに上から掛けて、親指で耳当て外側下部を押す)と、スイッチが1段 FIRM 側に戻る。この操作はスイッチではできない。
折り畳んでみる。内側にはこんなふうに簡単に曲がる。


ヘッドバンドの長さを適当にしつつ、端にあるフックを掛けるとこんな。金属製のヘッドバンドが発音部を守る格好。


結構小さい。


ついでに重さを量ってみよう。頭に掛ける本体の部分は…


60gくらい。コードも入れると、


70g。付属のポーチに入れてみる。これがポーチ。


上がすぼまった台形に見えるけど、上の横にマチがついてるだけで、実は長方形。



入れた。重さは…


86g。なんか重さ量るの楽しくなってきたw 別のヘッドフォンも量ってみよう。

iPhone のイヤホン。



さすが軽いな〜。

次は別のオープンエアーのヘッドフォン、ゼンハイザーHD414 Classic。


これも軽いと思ってたけど、本体で Porta Pro が2割軽いのね。


ケーブル長いから、まあこれは仕方ない。

次は主に飛行機で使ってるノイズキャンセリングヘッドフォン、BOSE QuietComfort2。電池入り。



まあ、重い、のかな、やっぱり (^^;;

KOSS Porta Pro に戻って、総合評価。

実際に数時間掛けて作業してみた。やっぱ軽いのはいい。上部パッドへの圧力の分散も効果的で、耳に感じる負担が少ない。音にも十分満足 (^v^)。難点は、音漏れと、髪を挟まないように注意することくらい。音漏れOKの環境で使うなら、費用対効果の高いヘッドフォンと思われます。これで3千円台…なるほど人気なわけだ。



ちなみに重さを量ってたはかりはこれ↓。料理用だけど仕事で郵便物とか量ってる。細かく(0.1g)も量れるし、計量範囲が3kgまでと広くてちょっとした小包も量れる。使いやすいし安いし、これもおすすめできる一品。



(最終更新:2014年8月22日)